- 暗譜が苦手だけどどうしたら良いかわからない
- 本番でよく頭が真っ白になる
暗譜についてこのようなお悩みをお持ちの方の為に、
- 音楽高校、音楽大学を卒業した私が、
- 日常的にやっていた暗譜の練習方法
をご紹介します。
目で記憶する
この練習は、感覚ではなく頭で理解するための練習です。
楽譜を絵や写真を覚えるような感じで「目で記憶する」ことを意識しながらピアノを弾きます。
繰り返し行うことで、弾きながら楽譜をイメージすることが徐々に出来るようになってきます。
楽譜をイメージすることで、自分が今どの部分を演奏しているのか可視化でき、真っ白になりパニックになることを防げます。
最後から1小節ずつ増やしながら弾く
この練習は、「なんとなく」を失くすための練習です。
「最初から通して練習」は皆さんもよくされているかもしれませんが、最後の小節から弾いてみたことはありますか?
最後の小節から1小節ずつ増やしながら弾いてみると、最初から通して弾いたときには問題なく弾けていた箇所でつまずいたりします。
つまり「なんとなく」で弾いていた部分が浮き彫りになります。
そのような部分は、普段弾いているときは問題なくても、本番で急にわからなくなったりします。
頭が真っ白にならないよう「なんとなく」を失くしていきましょう。
フレーズ毎に区切る
この練習は2と同様に「なんとなく」を失くすための練習です。
練習方法も2と似ていますが、今回はフレーズごとに区切ります。
最初から最後まで通すことばかりしていると、手指だけで覚えてしまいます。
手指だけだと、本番の緊張で思い出せなくなったりします。
練習を沢山して手指等身体で覚えることも勿論大切ですが、頭でも理解しながら覚えて、補い合えるようにしておくと精神的にも安心できます。
頭の中で演奏する
この練習を行うことで、確実な暗譜ができていない部分がわかります。
指は動かさず、全ての音を思い浮かべながら、頭の中で演奏します。
指を動かさずに、頭の中でドレミを唱えたり鍵盤をイメージしてみると、うろ覚えしている部分が浮き彫りになります。
またピアノの音が出せない環境でできます。
私は電車でよくやります
「本番で弾いていること」を想像しながら行うことも、効果的です。
最後に
この4つの練習をすることで、手指等の身体だけでなく頭でもしっかり暗譜することができます。
沢山弾いて身体だけで暗譜をしても、緊張するといつもと感覚が変わり、急に頭が真っ白になったりします。
多くの方法で暗譜をすることで、
- 記憶の引き出しが増え、
- 精神的にも安定し、
- ほど良い緊張感で本番を迎えることができるようになります。
また暗譜に限った話ではないですが、本番は、練習で一度もつまずいたことのない所ほど、失敗してしまいます。
自信を持って楽しく演奏するコツは、抜かりなく練習しておくことが必須です!
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