- 自分はどんな風に弾きたいのだろう
- もう何をどうしたら良いかわからなくなってきた
- ワンパターンの練習に飽きてきた
ピアノの練習についてこのようなお悩みをお持ちの方の為に、
- 音楽高校、音楽大学を卒業した私が、
- 日常的にやっていた表現に関する練習方法
をご紹介します。
※実際に皆さんの演奏している姿を見ている先生から教わったことが1番大切ですので、ここでご紹介する練習方法はプラスαでやるものだと考えていただければと思います。
横軸で弾く(バスのみ、メロディのみ等)
バスのみを弾く、メロディのみを弾く等、合唱のパート練習のようなことをします。
分解して弾いてみることで、
- これまで認識していなかったフレーズを発見
- フレーズの収め方が変わる
- 平面的だったのか立体的な演奏になる
などの変化があります。
認識していなかったフレーズを発見したとき、それを強調してみたりすると、新しい弾き方が生まれます。
また「様々なパートがある」という意識がないと、全てのパートが同じ強弱になり平坦な演奏になってしまいます。
各パートごとに、フレーズの収め方や歌い方が変わるだけで、立体的な演奏に変わります。
最終的には、完全にバラバラに聴こえないように調整する必要性はあります
縦軸で弾く(和音で弾く)
和音で弾き、コード進行を感じるための練習です。
クラシックなどの複雑な曲は、ただそのまま弾くだけではハーモニーを感じづらいことがあります。
一度和音で弾いてみることで、
- 曲の大まかな構成を理解する
- 調性の変化を感じる
といったことができるようになります。
大まかな構成が理解できると、整理されて暗譜もしやすくなります。
また調整の変化を感じられて、各場面の解釈が変わることもあります。
また、一見ただ繰り返しているように感じられるものも、1回目と2回目では和音が変わっているというな発見をできたりもします。
多くのピアニストの演奏を聴き、真似をしてみる
多くのピアニストの演奏を聴き、様々な曲の解釈、演奏方法を知ることも勉強のひとつです。
そして真似をしてみることで、
- 自分の演奏に足りないもの
- その曲をどのように表現したいのか
などが見えてきます。
プロのピアニストの演奏と現時点の自分の演奏の違いや差を感じることができ、自分の演奏に足りないものが見えてきます。
(正直凹むこともありますが、それに気が付くことで、練習への意欲も沸きます💪)
また多くのピアニストの演奏を知ることで、しっくりくる演奏とあまりピンとこない演奏など、様々な感想を持つことになります。
そうすると、「自分がどうしたいのか」が徐々に見えてきます。
大切なのは、1人のピアニストではなく、多くのピアニストの演奏を聴くことです。
「真似をする」ということに躊躇してしまう方もいらっしゃるかとは思いますが、真似することは上達の近道です。
例えば書道教室はお手本を見ながら練習しますよね!
是非試してみてください。
あくまで練習段階のみなので、最初から最後まで完全にモノマネ演奏にはならないように気をつけましょう
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楽譜を丁寧に見直す
譜読みのときに音符の長さや調号を見ているとは思いますが、暗譜で弾けるようになってきたときに、もう一度楽譜の細かいところまで見直してみてください。
- 「なんとなく」弾いてしまっている部分
- 1回目と2回目は異なるなどの作曲者の細かい工夫
などを発見できたりします。
楽譜にあえて書かれているものには必ず意味があります。
【補足】
イタリア語の音楽記号を調べる場合、この本がおすすめです。
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感想(5件) |
単語の意味が詳細に書かれており、日本語訳だけでは伝わりづらいニュアンスもわかります。
より正確に作曲者の意図を理解することができます。
オーケストラをイメージする
「このパートはヴァイオリンっぽいな」「ここはフルートかな」
など、オーケストレーションをすることで、立体感のある演奏になります。
なぜ立体感のある演奏になるのでしょうか。
それは様々な楽器を表現することで、一つのピアノでも違う音色を出せるようになるからです。
ここまで4つの練習方法をご紹介しましたが、個人的にはこの練習が1番楽しいです!
楽しい要素としては、
- どうしたら弦楽器の滑らかさが表現できるか、指の腹で打鍵したらどうなるか、など研究をして実現できたとき
- 自分が指揮者になったような感覚になれる
という点です。
楽しく、メリットの大きい練習です。
最後に
実際に習っている先生に教えていただいた練習はもちろん必須ですが、さらなる上達を目指すには、自ら考えることが必須です。
それができるようになると練習が何倍も楽しくなります!
ここまで私が行なっている練習方法をご紹介しましたが、合う方も合わない方もいらっしゃるかと思います。
実験感覚で試していただければと思います。
人の数だけ練習方法はあると私は思っていますので、このブログをきっかけに皆さんに合った練習方法が見つかればとても嬉しいです。
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